「美味しい」を食す
美味しい春の山菜!わらびを味わおう
山形県はわらびの生産量が日本一!『わらび王国!』であります。そのうち生産量の7割がここ南陽市も含む置賜地域のものです。
わらびは、ホウレン草やブロッコリーなどの緑黄色野菜と同様にカリウムを多く含み、血圧を下げる効果があると言われています。
南陽市では、生産農家が採れたての農産物を持ち込んでいる直売所“愛菜館”や“朝市”で新鮮なわらびをお買い求めいただくことができます。
また、観光わらび園もあり、わらび採りで自ら収穫したものを味わうこともできます。
さっそく調理したいところですが、美味しいわらびを食べるまでにはひと手間かかります。苦みや風味がきつく、また強い毒性もあるためそのままでは食べられません。十分にあく抜きをしてから調理します。できれば採った日のうちにあく抜きをすることをお勧めします。
<あく抜きの仕方>
*材料*
・わらび 1㎏
・水 2ℓ
・重曹 大さじ1(少し多め)
・鍋 わらびが十分浸る大きさのもの
*手段*
1.大きめの鍋に水を2ℓ入れ火にかけます。
2.沸騰したお湯の中に重曹を入れ溶かします。
3.火を止めて、荒熱をとります。
4.わらび全部が湯につかるように入れます。
5.そのまま一昼夜(8時間以上)浸します。
6.わらびがお好みの柔らかさになったらあく抜きは終了です。
7.鍋から取り出して、水道水などの流水でわらびを水洗いします。
※あくを抜いて水洗いした後のわらびは茹でる必要はありません。そのまま調理できます。
食べ方としてはおひたしや煮物、サラダなど、塩漬けや醤油漬けなど保存用食としても利用されます。
他にも一工夫することで美味しく山菜料理を楽しめます。
<わらび汁のレシピ>
*材料4人分*
・水 1,000cc
・みそ 大さじ3(味を見ながら調整してください)
・お酒 大さじ2
・あく抜きしたワラビ 適量
・あく抜きしたタケノコ 適量
・油揚げ 2枚
・さば缶 1缶(汁ごと入れてください)
または身欠きニシン(ソフト) 半身
(身欠きニシンを入れる際は、だしを入れて味を調整してください)
*作り方*
1.わらびは3cmほどの長さに切ります。
油揚げは縦半分に切り横1㎝ほどの長さに切ります。
2.水を沸かし沸騰する前にさば缶を汁ごと入れ、身を軽く箸でほぐします。更に味噌を溶かしお酒を入れてお好みの味に調えます。
(サバ缶の汁を入れることでだしはいりません)
3.筍、油揚げの順で入れ1分間ほど火を通します。
4.最後にわらびを入れ一煮立ちしたら火を止めて完成です。
※わらびはあく抜きの際に茹でてあるので、具材を入れた後は一煮立ちで大丈夫です。
また、煮すぎるとヌメリが出て歯ごたえも悪くなりますので完成間近に入れます。
※身欠きニシン(ソフト)を入れる際は、水できれいに洗い頭と尾の部分を少々切り落とし5mm幅くらいに切ります。
3のときに身欠きニシン(ソフト)を入れます。その際は身が柔らかくなるまで煮てください。
ぜひ、作ってみてください。